Additive Manufacturingとは
3D プリンターによる積層技術は、これまで「Rapid Prototyping(高速試作)」と呼ばれてきました。
しかし近年の積層技術の進歩によって、試作用途に留まらず、3Dプリンターで最終製品を製造するという考え方が普及し始め、「Additive Manufacturing(付加製造)」という言葉に置き換わりつつあります。
「Additive Manufacturing」とは、3Dデータを参照して、素材を積み重ねて形をつくる製造方法であり、その強みを生かすためには、従来の素材を切削する「除去加工」や、素材を変形する「塑性加工」とは全く異なる設計思想を要します。
AMの考え方
AM(Additive Manufacturing)による生産(量産)には、従来とは異なる思考が必要です。
- コストについて
従来のコスト計算ではAMのメリットが活かし切れないため、プロセスチェーン全体を視野に入れた計算をします。この計算した結果、従来工法よりコストを下げることが必要です。
- 設計について
従来工法をベースにした設計では、従来工法を上回るメリットを出すことは不可能です。AMをベースとした付加価値を検討し設計することが重要です。生産-3Dプリンターでの安定した生産/検査手法を運用することが重要です。
以上のことを踏まえた支援や生産をJMCがサポートし、新しい生産技術を提供していきます。
AMによる経済的な優位性
この技術のおかげで何よりまずいくつもの競争上の優位性を確保できます。
3Dプリントなら高価な金型制作費を解消でき、さらに保管費の最適化が可能になり、余分な材料の廃棄がなくなることでコストを節約できます。
また、迅速な対応が可能になったことで着想段階から納入まで最短数日で可能になります。
AMによる環境面での優位性
3Dプリント技術により、必要な製品数量に対して最小ロットでの生産が可能になるため、余剰生産を回避することができ、余分な製品や材料の処分が不要になることで、環境への影響を抑えることができます。